カルカッタとダージリン

 

 7月23日カルカッタにて無事24歳を迎える。誕生日イベントとしてサダルストリートの理髪店にて頭を丸めた。はっきりいって似合わんだろうと思っていたが、結構さまになっている。
同日深夜特急に乗り込み北へ向かう。翌日の昼前お茶で有名な町ダージリンへ到着。この町を訪れた者達は異口同音に良かったと絶賛していた。しかし標高2134メートルに位置するだけあってさすがに寒い。昼間でも息が白くなる。町は坂道と階段だらけで歩くのもしんどいし、宿に帰ってもシャワーからはお湯が出ず、フロントに言ってバケツ1杯のお湯を売ってもらい、ちびちびと汗を流さねばならない。物価もカルカッタに比べると高くてろくなものが食えん。寒さに加えて雨もほとんどやむことなく降り続く。停電もしょっちゅう。こんな町どこがええねんと風邪をひきそうになって愚痴っていたらある朝理由が分かった。
その日は午前中3時間ほどだけ青空が広がり、北の方角に世界第3峰カンチェンジュンガをはじめとするヒマラヤの山々が姿を現したのだ。濃い霧の向こうに姿を隠してはしばらくすると霧が晴れ雄大な姿を現す。その繰り返しではあったが雨期のまっただなか滞在期間わずか3日にして見事にヒマラヤ山脈を拝めた。何たる強運。確かにあの景色が保証される乾期であればダージリンは皆が言うように良い町かもしれない。でも乾期はもっと寒いらしいし、ヒマラヤ山脈を展望するならネパールのほうがいいと思うし、僕はあえてお勧めしない。
ところでこの町には路上生活者や物乞いはほとんどいない。こんな寒い所で路上生活したら凍死してしまうからかもしれないが、人々の身なりもしっかりしているし全体的に豊かな町なのかもしれない。ダージリンティーのおかげか?カルカッタもインド第2の都市だけあって豊かなことには間違いはないのだが、同時にものすごく貧しい。白黒写真のように豊かさと貧しさがはっきりと存在しそこを旅するものはそのどちらも避けることはできない。僕は2日間だけだがマザーテレサ関係のボランティア活動に参加した。孤児院へ行って子守りをしたのだが、孤児院にいるだけまだましだと思った。衣食住、教育は保証されるしボランティアにも遊んでもらえる。本当に悲惨なのはストリートで旅行者相手に物乞いをしている子供達だ。今後少しでも情況が良くなることを願っている。

 

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